駆けつけてきた警備員ができることは?

ホームセキュリティを導入すれば、センサーなどの機器をつけて、何かあれば警備員が急行してくれる。何かあったら自分に知らせてくれて、警察や消防にも通報してくれる。あとは何を警備員がしてくれると思いますか?「泥棒を捕まえてくれるんでしょ?」とか「火事だったら消してくれる」「不審者と戦ってくれる!」など想像していませんか? 実は警備員が駆けつけてくれることの内容を、よく知らない人が多いです。そのため、過剰な期待をしてしまったりします。実際は警備員には「警備法」という決まりがあって、それに即した教育を受け、対処を決められています。

 

警備員のお仕事の意外な面

ホームセキュリティ会社からすると、警備員はセコムなどでは「緊急対処員」などと呼ばれているように、呼び名も色々です。仕事内容は自宅などに設置したセンサー機器が異常を検知すると、駆けつけて対処する緊急対処、契約先の巡回、セキュリティシステムの保守業務などがあります。

少し昔は精度のよい機器なども少なかったので、警備員の仕事が多く主流でした。しかし夜間も24時間見守るというケースが増え、それには多大な人件費がかかるとあって、進化したセンサー機器などを多様することが多くなりました。警備員は必要な場合に動けばよいのです。もっとも最初の頃は誤作動も多かったセンサーのため「やはり警備は人でないと」という意識が契約する側によくあったといいます。

「警備は人間が有効」といっても、警備員は警察ではないので、現場に急行するにも都市部などの交通が混んでいるところでは、信号無視までして駆けつけることができません。通報から到着まで10~20分で到着すればよいとされていて、到着してから警備員が確認して、始めて警察や消防へ通報となります。警察や消防が駆けつけるまでの時間に、更に時間がかかりますから、緊急の場合は非常にもどかしい思いでしょう。

例えば、泥棒が入っているようだと分かっても、警備員は駆けつけてから家に入ることはせずに警察に通報します。警備員は現状を維持します。泥棒と戦うことはしません。鉢合わせしたりした場合の正当防衛のための護身術などは、教育で身に付けています。更に、警備員は武器を所持していません。スタンガンや催涙スプレーなどもその地域の規定の範囲で規制されています。よくコンビニなどに強盗に投げるカラーボールが置いてあることが多いですが、これを投げることは認められています。

「泥棒を捕まえてくれないの?」という方は多いでしょう。しかし会社勤務や学校などで留守の場合、自宅のガラスが割られた状態で放置されているよりは、ずっと良いでしょう。また、侵入者の入った後に、学校から帰宅した子供が最初に入る危険性もあり不安なものです。警察ではないけれど、一番に駆けつけてくれることが警備員のお仕事なのです。

 

警備員のお仕事と雑学的なこと

ホームセキュリティと言うと、セキュリティ機器を駆使したものが今は主流です。しかし昔は機器の誤作動などが多かったのと、ドラマ「ザ・ガードマン」などの人気番組の影響で「安全は人間が守るのか一番!」という印象が先行してしまいました。しかしその後、機器による警備で大きな成果を上げる事件もあり、セキュリティ機器と警備員の連携が防犯に有効なのだと普及しました。1972年には「警備業法」が制定されました。第一条には「警備業について必要な規制を定め、もって警備業務の実施の適正を図ることを目的とする」とあります。ホームセキュリティは「住宅」の警備にあたるので「第一号警備業務」というものになります。また警備業界横の繋がりもできて「全国警備業協会連絡会」が設立されました。

大雑把なイメージですが、警察が犯罪が起こってから動くのに対して、警備員は犯罪を防止するために動くという感じです。もっとも最近の警察は防犯対策にも力を入れていますから一概には言えませんが、センサーが侵入者らしきものを検知したからといって、警察は飛んではきません。駆けつけてくれるのはホームセキュリティの警備員です。警備員は警察に通報して家に入った場合、セキュリティ機器のチェックをしてどのような状態かも把握します。

警備員は警察の逮捕術を元にした護身術を教育で学ぶので、これを犯人と遭遇してしまった場合の正当防衛に使います。この護身術を含めた応急処置などの教育は、新任教育で行われますが、アルバイトでも同様に受けなければいけません。ホームセキュリティシステムを販売する営業マンはこの教育は受ける必要がないので身に着けませんが、現場に急行する可能性がある人間はアルバイトであっても対処できるようにしているのです。